Blue Cat's MB-7 Mixer 2を試す;Sad Cafe [Pro Tools]
Pro Tools 11にいち早く対応したプラグイン・メーカーのBlue Cat Audioですが何やら面白そうなプラグインをリリースしたので試してみました。
MB-7 MixerというAAX 64-bitにも対応したプラグインです。
メーカーの作ったビデオがありますので、英語ですが、まず見てみてください。
製品ページの方はこちらです。
Mixerとありますが、Pro Toolsの特定のトラックに実行し、その素材の周波数帯域を最大7つまで分割し、それぞれの周波数毎にゲインやパンを調整できるというものです。
恐らく主にマスタリング・ニーズなのだと思いますが、例えば、2ミックスされた素材の低域だけ落としたり、ハイの定位を変更が実行できます。実際の効果はこっちのビデオの方がわかりやすいかもしれないので、貼っておきます。
各周波数帯域にはVST 64bitプラグインもアサインできるので、その帯域にダイナミクス系のプラグインを実行する等という事も可能ということで、その辺も解説されています。
価格は€99です。
久々に変わった感じのプラグインだな〜と思ったのでゲットしてみました(10/15までキャンペーン中で20%オフ!)
早速、作成中だった「Sad Cafe」という曲の中で使ってみました。
この曲のギターソロは、後半から倍テンポになって、それまでのクリーンなサウンドに、少し歪みを加えたサウンドが加わります。これはギターソロのトラックをダブリングし、片方にWavesのGTR Rack(クリーン)、そしてもう片方にEleven(歪み系)を実行して作っているのですが、弾いてるトーンが中域以下になると歪み具合が増してバランスが悪くなる為、このEleven側のトラックにMB-7 Mixerを実行し、その部分のフレーズが来たら、中域以下のレベル(MB-7 Mixerでいうとband 2とband 3)を下げて、Elevenでのかかり具合を調整してみました。
各パラメーターはPro Tools 11のオートメーション機能にアサインされていますので、今回操作するそれぞれのゲインをアサインし、Pro ToolsのEditウインドウでその箇所を見ながらオートメーションしていってます。
いきなりマニアック(?)な使い方から入りましたが、普通にマスターにも使っております。
ご覧のように周波数帯域毎のレベルを色分けして表示できるのがなかなか便利。
7つのバンド幅は自由に調整できますので、エネルギー(?)が集中してるところにバンドを狭めてバランスを取るなんてこともできます。
上記で紹介したビデオの中では、1バンドにしてVSTインストゥルメントをアサインして使用するなんてことをやってるのもありました。
手持ちにVSTプラグインがないので、試せませんでしたが、AAXにまだ対応していないVI が使えるという事みたいですが、どこまで可能なのかは興味あるところです。
Blue Cat Audioに馴染みがなくて、いきなり購入は.....という方は、フリー版があるので、そちらで試してみてからでも良いかもですね。