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AvidPlayで楽曲を世界に配信! [音楽マーケティング]

Avidから、クリエイターが作成した楽曲をSpotify等の複数の音楽配信サービスでディストリビューションする為のサービス「Avidplay(アビッドプレイ)」が開始されました。このサービスは、Pro Toolsユーザーでなくても利用できます。





早速、内容を見ていきましょう。


AvidPlayとは?

AvidPlayは、Avid社が提供しているコミュニケーション・ツール(アプリ)であるAvidLink内で利用できる音楽配信サイト向け楽曲ディストリビューションサービスです。


シングルまたはアルバム毎に年間サブスクリプション形式のディストリビューション・サービス費用を支払えば、それぞれの楽曲が対象となる音楽配信サービスで配信されます。また、そこで再生された分のロイヤリティーは100%、その楽曲をアップロードしたアーティストやプロダクションに還元される仕組みです。


気になるお値段ですが、


1. シングル・トラック で年間$4.99

2. 1アルバム(最大20曲まで)で年間$19.99 


 となっています。


支払いはクレジット・カードですが、日本在住の場合は、決済時に円換算され、現状(2019/8/24現在)は、ラウンディングの関係なのか1曲年間1000円、アルバム年間2200円になっています。


主な配信先は、Spotify, Pandora, SoundCloud, YouTube Music, Google Play Music, Amazon Music, TIDALなどですが、現時点ではApple Musicや日本国内のみで提供されている音楽配信サービスは含まれていません。


気になるのは、何回、再生されたら元が取れるか?ということだと思いますが、配信サービス毎に還元率が異なる為、確実なことは言えませんが、各種情報を元に推測すると大体1曲2000再生くらいでイーブンになるのではないかと思います。


その他の仕様は、英文ですがFAQがあるので、そちらもご覧ください。


実際の登録の仕方は?



以下、Mac版のAvidLinkのスクリーンショットを使って解説していきます。


まず インストールしたAvidLink内のトップページからAvidPlayの「Distribution Plan 」ページを立ち上げます。

スクリーンショット 2019-08-24 13.39.39.png


今回はお試しということもあり、「シングル」を選んで登録しました。

スクリーンショット 2019-07-20 16.58.18.png


購入はクレジットカードで行います。

購入が終わると、AvidLink上の製品ページ上にAvidPlayが表示され、Dashboard(ダッシュボード)へのリンクが表示されます。



スクリーンショット 2019-07-20 16.27.03.png



AvidPlayダッシュボードへは、プロファイル上から行くことも可能です。

スクリーンショット 2019-07-20 16.28.59.png

ダッシュボード上から Add Music/New Releaseボタンをクリックして、配信する楽曲とその制作情報を入力/アップロードします。

スクリーンショット 2019-07-20 16.29.31.png
まず制作情報です。
日本語での入力も可能です。
ID情報(EANまたはUPC)を既に取得済みの場合は、それを入力可能ですが、持っていない場合でも自動で発行してくれます。ISRCも同様です。
次にアートワーク、そして楽曲データをアップロードします。
楽曲ファイルは、以下のフォーマットとサイズが規定されています。
- Format: AIF, AIFF, FLAC, MP3 or WAV, 16Bit, 44.1Khz, Stereo
- Size: Minimum 1Mb, Maximum 100Mb Per Track
スクリーンショット 2019-07-20 16.36.30.png
次にトラック情報、そして楽曲への参加者情報やロイヤリティーの支払い先であるPaypalのアカウント情報等のアウトレット情報を入力してセーブします。これらが終わると、その楽曲はディストリビューション準備が整ったことになります。
スクリーンショット 2019-07-20 16.54.06.png
この時点で、変更や追加がなければ、「Action」ボタンを押し、その中から「Distribution」を選び楽曲を配信します。初期状態では、全てに配信する設定になっていますが、必要に応じて、個別に配信先を選定することもできます。
スクリーンショット 2019-08-20 20.43.29.png
実際に配信されるまでには、数時間から数日かかる場合もあるというメッセージが出ます。
今回の場合は、約1週間でSpotifyでの配信が開始されました。
やり方自体は、極めて簡単です。
是非、チャレンジしてみてください!


「RADIO SAKAMOTO」で刺激を受けよう! [音楽マーケティング]

iTunesのポッドキャストにあった教授のJ-Waveのラジオ番組「 RADIO SAKAMOTO」。
アマチュアやセミプロが作った作品を紹介してる番組です。

バンドもあるけど、多分、一人で自宅レコーディングしてる人が多いのかな??

さすが教授がやってる番組に応募してくる方々だけあって、楽曲もサウンドもレベルが高く勉強になるというか「一般の人がやっても、ここまでできる時代が来ましたかー!!」という感慨に耽りつつも、「でも商業作品としてはどうなのかなー?」という、好きな事を追求する時、つまり自分がやってるときにも感じる「壁」の両方感じたりするときもあったりして、とっても興味深いです。

音楽制作してる人には、教授のコメントも凄く参考になると思いますしお勧めです。

それにしてもやっぱり売れる売れない関係なく、好きな事をやればいい立場の作る人の作品ってやっぱり迫力がありますよね。
ふと思ったんですが、本業持ちつつ、音楽は楽しんでやれればいいんだ!ってスタンスで、自分の好きな事ガンガンやる人増えたら、売ってる音楽聴かなくなるでしょうか?皆、自分の曲ばっかり聴いて?(笑)

幾ら人間、ナルな要素持ってるにしても、完全にそうなっちゃうことはないと思いますよねー?

自分で作るようになると他人が気になったりするんで、例えば自分の場合は、今まで以上に色々な音楽聴くようになりました。
そして楽しめるようになりました。なぜかはうまく言えませんけど、ネタ探しみたいな邪悪な気持ち(?)の時もあれば、素直に「感服」しちゃうような事もあり、音楽に接する「面」が広がったような気がします。

さらにもっと言うと、オーディオ自体に対する興味なんかもさらに湧いてきちゃって、先日も「ステレオサウンド」なんて購入して、毎日ちょっとずつ読んでます(笑)ダウンロードで買うケースが増えているのに、ジックリ良い音で聴きたいって欲求や興味が出てきてるんですね、これが。

不思議な現象です。

そういう意味で、この手の音楽制作への興味を持ってもらう番組や活動って、巡り巡って、業界へとっても貢献していくことになってくかもしれないですね。

素人だまして売ってやろう!みたいな作戦より、音楽を理解してくれる人を増やしてくような、こういう地道な下地作りが大切なのかなーって思ったりします。

音楽エコロジー [音楽マーケティング]

赤坂サカスに博報堂さんが引っ越して来てから、近くの本屋さんのマーケティングに関する本が尋常じゃないくらい充実中で、結構、立ち読みしてます。今日こそは仕事に役立つ一冊を買うぞーなんて思ったりしてるんですが、どうしても興味のある歴史物や人生の為になる勝間本中心に購入してしまってます。

そんな中、自分としては毛色の変わった部類に入るんですが、この本を買いました。

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

  • 作者: 武田 邦彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 新書




  • 例え偽善でもエコに協力できてない自分としては、最近のトレンド(?)に乗り切れてないことにとても後ろめたさを感じていただけに、ひとつひとつの検証の内容自体よりも、作者のエコに対するスタンスに、ちょっと肩の荷が下りたというか、気が楽になったというか、読んで良かったなーと思える一冊でした。

確かに、最近の企業のエコ・アピールは、「そこはどうなのかなー?」って思うところにまで及んでる気はします。
例えば、心理音響学の理論を利用して、小さな音量でも低音が充実して聴こえるようになるというアルゴリズムを開発しているソフトウエア会社があって、たまたま自分の知り合いが、そこの営業(?)をしてるんですが、家電メーカーを回って、「これを使えば薄型テレビの音でも迫力を出せますよー!」っていうことをアピールしてると「音が良くなったって売れない。それより環境をアピールした方が売れるんで、音にコストはかけられない。」なんて言われてしまう事もあるそうです。

「それを言ったらテレビそのものが否定されちゃうんじゃないの?」なんて気がしますけど、それで売れるというなら、それをアピールするのが企業としては正解なんでしょうね........

翻って音楽業界で考えてみると、前もどっかで書きましたが、やっぱりCD止めちゃう事が最大のエコになるような気がしますよね。

自分も最近はほとんどダウンロードだし、CD買ってもリッピングして取り込んでしまうから、一回使ったら、後はずーっと棚に眠ったままだし、これ.......ゴミには出した事ないですけど、リサイクルできなさそうというか、環境的には処理に困っちゃいそうな物体なんですよね?きっと。

最近、CDの素材変えてレーザーからの読み出し効率上げて音良くなりました!なんていうCDも売ってたりしますが、それは事実だとしても、入ってるデータ自体は、全く一緒なんだから、リッピングしてPCやiPodで再生したらそんなの全然関係なくなっちゃうわけだし、どう考えても一時しのぎだなーっていう感が........

レコード会社も、どっちにしろジリ貧なら、皆でCD止めて「業界全体で環境に考慮してます!」ってやったら、上の家電メーカーさんの「マーケティング戦略」に従って考えれば、ダウンロード激増!ってなったりするはずですよね、どんなへっぽこな音楽でも........

勿論、工場どうすんだ?とかあるでしょうし、それで多くの人が失業してしまうなら、そんなに簡単には行かないでしょうが......

「環境には優しいが、人には厳しい」では、ちょっと洒落にならないですもんね。

難しい問題です。

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音楽ビジネスモデルとweb2.0ビジネスの共通点? [音楽マーケティング]

経済評論家の勝間和代さんという方の記事で、「web 2.0は、なぜもうからないのか」です。
鋭い分析だと思いました。勉強になります。

まあ、何となくは想像していたものの、こうやって具体例を出されると、凄くわかりやすいです。

ここでweb2.0ベースのビジネスが儲からない理由とされているものの幾つかって、最近の音楽業界にも当てはまってるかもですね。

特に参入障壁が下がって誰でも参加できるようになったが、その分コンテンツのクオリティーも落ちているうんぬんは、自分もその恩恵を受けて作品作っただけに、とっても耳が痛いお話でした。

個人的には、(自分の事はさておいても)、玉石混交の中から、自然と良いものが残って行くんだと信じたいんですが、音楽の場合は、良いと判断する基準が、例えば映像と比べてもかなり嗜好やトレンドに左右される部分が大きい気がするので、いっそうビジネスとして成り立たせるのが難しくなっているのかもですね。

簡単に言うと、ニーズに迎合しないで、自分の好きな音楽作ってたら、そうは簡単には売れない.......っていうが、アーティストさんとディストリビューターの間にギャップを生んでしまっている部分もあるのだと思います。
でも、音楽だから「特殊」だと、いつまでも言ってられない事情もありますよね。
「芸術としての理想」や「既得権者の利益」を追求したり、守ろうとしている間に、実は「音楽」コンテンツの競合は、音楽以外のものになってきているわけで、この記事のように、高度なビジネス分析を行っているような異なる業界を相手に対抗しなくてはならないんですから.........これは相当シビアな問題ですよね。

とにかく、なんだかんだ行っても、音楽に関してはダウンロード当たり前の時代は目前だし、またむしろ本当は、そうなった方が地球環境の為にも良い(=CDという物理メディアを媒体として使わなければ、資源もエネルギーも消費しない)し、ネットが高速化すれば音質的にも有利なメディアであるのは間違いないので、多くのアーティストやプロデューサー側が、早く安心して、納得して、そちらに移れるように、違法コピーなくす啓蒙をするとか、ライブと連動したビジネス展開にするとか、「形」で渡したい人には何か別のオプションを用意するとか、ダウンロードベースのヒットチャートの価値をCDのそれより高める権威付けを行うとか、とにかく、色々工夫して、早く既得権ビジネスから脱却し、他の娯楽に対抗そして時には共存していかないと、未来もとても厳しいような気がする今日この頃です。

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BBCのオリンピックテーマソング? [音楽マーケティング]

閉会間近というときになんですが、こんなの見つけました。



モンキーって....最初はBBCのブラックジョーク・ネタで、アジア人をちゃかしてるのかな?と思ったんですが真面目みたいです。
同じテーマソングでも、日本の感動系アプローチとは随分違いますが、しかし、偉いカッコ良くないですか?音楽。

と思ったらBlurやGorrillazのDamon Albarnのプロジェクトらしく、こんなMySpaceページも作ってました。

「MONKEY JOURNEY TO THE WEST」っていうのは、なんかイギリスでやってる西遊記ベースのオペラ(?)みたいで、そのサントラをリリースしたってことのようです。

で、多分、その中の一曲をBBCがオリンピックのテーマソングとして使ってるってこと........だと想像します。

中国語のボーカルってことは、中国でも売るんでしょうか?
さすが、目の付けどころが違いますね。

というか、才能のあるアーティストが、自分のパフォーマンスだけにこだわらないで、こういう「軟体系」プロジェクトベースで活動すると、どんなマーケットでもターゲットにできる可能性があるっていうのがわかりますね。

日本で言うプロデューサー業みたいな感じかもですが、でもちょっとニュアンス違いますよね?
もうちょっと迎合していないというか、本人のカラーが出ているというか、アーティスティックな感じ......

日本でも出るんだろうなーと思ったら、やっぱり、もうちゃんとAmazonにありました。

Journey to the West

Journey to the West

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: XL
  • 発売日: 2008/09/23
  • メディア: CD
ところでBlurの方は、どうなっちゃんでしょうね?

最後に出たこのアルバム、売れたかどうかはわかりませんが、エレクトロニックな感じのグランジ・ポップ(?)って感じで結構好きだったんですが.........

Think Tank

Think Tank

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • メディア: CD





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プロモビデオ? [音楽マーケティング]

3ヶ月前のネタみたいなので恐縮ですが、あんまり面白かったので記念に貼っておきます。
まだ見てない方はどうぞ。最後が最高!!




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アーティストとは? [音楽マーケティング]

昨日、あるゲーム音楽のクリエイターの方とお話しました。
その方の今回の仕事は、ゲームをアニメ化したものの劇伴で50曲程作ったそうです。
自宅の地下にスタジオがあって、そこでレコーディングしている事等、凄く参考になるお話を聞けました。
制作過程で参考になったことは、またいずれご紹介したいと思います。

彼から色々とお話を伺っている時、ちょっとした話の流れから、MySpaceの話題になったのですが、その方は「アーティスト登録していない」とのことでした。
曰く「そもそも自分の事をアーティストだと思っていないし.....」ということだったので、「でも音楽作って、それで仕事してるわけですから立派なアーティストじゃないですか?」という事を伝えたら、彼はこう言っていました。

「自分にとって、アーティストというのは、自分のやりたい事を表現できる人であって、お金を稼げるかどうかで決まるわけではないと思う。自分はクライアントからの要望に沿って音楽を作っていて、その仕事にプロとして誇りを持っているし、気に入ってもらった時の喜びも得られ、やりがいは感じているが、それはあくまで"職人"としての仕事であって、クリエイティブではないとは言わないが、必ずしも自己表現できているわけではないのでアーティストとは呼べない。」

MySpaceのアーティストページは、単なる呼称ですから、そこに登録すること自体に大きな意味や、そういった意識の必要性は感じないので、この際、その話は忘れてもらうとして、一般的に「アーティストとは何か?」を考えた時、自分はお金を稼ぐプロになることが「アーティスト」と呼ばれる事の前提条件みたいな感じで漠然と思っていたところもあったのですが、こういう定義付けもあるんだなーと、うまく言えませんが、軽くショックを受けました。

自分の表現したいことを何の束縛も受けずに作品にして、その結果、ある程度のポピュラリティーも得られればベストなんでしょうけど、そこが難しいところですよね。

アーティストを目指す人で、でもそれを職業としても志す場合、最初は理想を追求しても、例えば、まかり間違って一つの作品がヒットでもしようものなら、途端に背負い込むものが大きくなって、逆に表現の幅が狭まってしまうってこともあるのかなーと感じてしまうところが確かにあります。

そういう意味で、別の仕事を持って、そちらである程度安定した収入が得られた上で、売れる売れないに束縛されずに音楽制作に携われる立場は、マズローの欲求段階で言うところの「自我の欲求」を強く追求しないで「自己実現」を成し遂げる行為.....ということになるのかなと考えてしまいますが、しかし、それはそれできちんとステップを踏んでいないようで健全ではない(人間誰しも他人に認められたいという気持ちがあるはず)ような気もします。

何かまとまりませんが、アマチュアで音楽制作をやることのモチベーションをどこに求めるかという部分でヒントになるような気がして参考になるお話が聞けました。


音楽がタダに...... [音楽マーケティング]

今日、会社の帰りにスティーブ・ジョブスが表紙の週刊エコノミストという雑誌を買いました。

iPodの台頭等でCDが売れなくなってメジャーのレコード会社が厳しい状況になっているという音楽業界に関する特集記事で、その他にも、今後の音楽コンテンツがどのようにビジネスされていくかということを各界の有識者の皆さんが予測したりしていて、なかなか読み応えがありました。

個別には、伸びたり凹んだりしてる会社はあるが、全体としては、既得権ビジネスが、デジタル化とともに民主化してしまって、保護的な商売ができなくなり、それゆえに業界のメジャープレイヤーが入れ替わりつつあるという感じみたいです。
これは何も音楽に限らず、今は放送局なんかも同じようで、日経エンターテイメントなんかでも、「どうしたテレビ?」みたいな特集やってて、コスト削減は仕方ないが制作費だけは削らないでくれ!みたいな事を切実に書いてました。要はCM収入が減ってるってことですが、この場合の相手は、インターネットですから...........そりゃ敵にしたら相当きついでしょうね。

この特集では、音楽制作のハードルが下がって、新規参入が容易になったのは、ツールが手軽に、かつ便利になったからだって言う事も書いてました。それは事実です!

しかし、ツールが便利になったメリットは、何も個人やインディーズだけにあるわけではないですから、それは単なる事象をさしているだけで、そのメリットを生かしきれなかったということは、要はそういった大御所達が、変化についていけなかったという事なんでしょうね。

既得権者は、誰しも、それを保護して、できるだけ長い間、良い思いをしていたいと思うのは当然なので気持ちは良くわかりますが、その分野(具体的にはCDの総売上)が調子悪いという事象だけを捉えて音楽業界全体が衰退しているというイメージになっちゃうのは、ちょっと残念です。

まあ、そんな大きな話は置いておいても、それにしてもCD、特に日本のアーティストのものが高いなーという気は確かにします。先日もCD屋さんで、J-POPのCDを2枚買ったのですが、合計6,000円ですからね.......

しかも、勿論、一生懸命作ってるのでしょうから、悪くは言いたくないですが、気に入った曲は、2-3曲だったりすることも少なくないです。

そもそも、昔の選りすぐりのアーティスト(=きちんと音楽的なバックグラウンドを持ってデビューした人)でさえ、1年に1枚アルバム出せるかどうかで、かつトータル40分前後のLPリリースだったわけですが、今は幾ら道具が良くなったって言っても毎年毎年ローテーションのようにCDアルバム出して、それがまた70分近く埋めなきゃいけないわけですからね..........幾ら仕事とはいえ、そんなに全部、良い曲揃えられるわけがないってことなんでしょうか..........

自分を振り返ってみると、ここ数年はほとんどCDを買わなくなり、iTunes Storeからダウンロードすることが多くなりました。試聴して、夜中にゲット....みたいなパターンです。

メリットとしては、曲単位で買えることと、それゆえ色んなアーティストの方の音楽を聴く機会が増えたということでしょうか。しかも、昔のものとか、アルバム単位でも結構、買ってるんですよね。

最初は音質とかDRMとか気になったんですが、今はそれほど神経質に考えなくなりました。慣れたというか、そういった気になる部分はあっても便利なものに結局流されてしまってるのかもしれないです。

でもダウンロードって、ユーザーからだけでなく、レコード会社から見ても、物理的な在庫持たなくてもいいわけで、コストも削減できるし、管理も楽だし、レコメンドとかうまくやれば他のアーティストへも誘導してシナジーも期待できるし、例えば、やろうと思えば購入者の情報や嗜好なんかもリサーチできちゃうわけです。かつ、将来的にはCD以上の音質での楽曲提供も、新しいフォーマット、例えば映像と絡んだり、またサラウンドとかの提案も可能になるわけで、むしろメリットばかりなような気がするんですけど..........

色々としがらみはあるんでしょうが、他の業界では当たり前にやっているところもあるわけなので、そこは頑張って音楽好きな人を増やして欲しいですね。それにしても、ビジネスって難しいものです。





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