エレアコ、エフェクト/編集しまくり:River [Pro Tools]
さて4曲め「River」です。
フル試聴はLastfmで。
これは2008年2月のグラミー賞で、ハービー・ハンコックが、「ベストアルバム賞」受賞したことを、勝手にお祝い(?)し、ハービー先生に捧げるくらいの気持ちで、自分なりの「River」を作りました。といってもピアノが達者に弾けるわけでもないので、全力でそれ風なバックをつくりつつ、そこにギターを乗っけてる感じです。
実はハービー・ハンコックとは、もう10年以上も前になりますが、NYのニッティングファクトリーというライブハウスで、当時、MIDIシーケンサーで全盛を極めていたOpcode社がパーティーを開いた時に一度だけ会わせていただき、な、なんと記念撮影してもらいつつ、握手までしてもらいました。自分的には、最高レベルの著名人との遭遇だったので凄く記念になっております。オーラはありましたけど、全然、気さくな方でした。
グラミー賞は、テレビでリアルタイムに見たんですけど、本命ではなかった事もあって、回りは凄く意外な感じで受け取ってたみたいですけど、自分的には凄く嬉しかったのを覚えてます。
その受賞アルバムが、これです。
- アーティスト: ハービー・ハンコック,ウェイン・ショーター,リオーネル・ルエケ,デイヴ・ホランド,ヴィニー・カリウタ
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: CD
このアルバムも素晴らしいですが、個人的にはファンクというかフュージョンというか、そっちをやってる作品も大好きです。
ちょっと古いですが、特に95年の「Dis Is Da Drum」というアルバムは、サウンドもソロも凄くカッコ良くて、かなり聴きました。
で、自分の方の「River」ですが、どちらかというと、ハービーの電子な方面のイメージで(というかアコースティックに攻める技量も方法論もないので....)作ったつもりですが、その割に、実はPro Tools上では大した事はやってなくて、ドラムは付属のサンプルループネタをちょっとEQしただけだし、後のピアノ、ベース、シンセ、ストリングス全てこちらも付属のXpnadです。ということで、ここまでのサウンド総コストは、まんまMbox 2だけですね(笑)
バックトラックを作ってから、入れてるメロのシンセとアルペジオは、Hybridでやってますが、これらもプリセットをちょっといじったくらいです。全体的にシンプルなトラックだと思います。
ただですね、途中出てくるアコギ・ソロは相当苦労しました。
自分的にはObationのCC-44は、それでもかなり奮発して買ったつもりだったし、実際、いいギターだと思いますが、ラインで録音したまんまの音は、やっぱり素性が割れやすいというか、それなりの音になってしまいます。
そこで下記のようにエフェクトかけまくまやこん状態です。
アコギってのはシンプルだからいいんちゃうの?!なんて意見もあると思いますが、確かにほぼ全然違うものになってると言えなくもないです......この曲の場合、ギターは完全ゲスト状態なので、ちょっとゴージャスにお出迎えしたって感じです。
あと音作りより苦労したのは演奏そのものです。
図の一番下のトラックが、そのアコギソロのトラックですけど、ご覧のように、いつもより多く切り貼ってまーすという、何の自慢にもならない状態です。多分、7テイクくらい録った気がします.......コンピングしてても、最後の方は自分が嫌になりました(笑)
理由は、やっぱりエレキに比べて、シングルノートのソロを弾くのが難しい(弦は太いし、ボディーは厚いし、音は伸びないし)ということに尽きるわけですが、タッチの音とかもちょっと気になり、ピックを何回か変えたりして、とにかく色々と苦労したのを覚えてます。
まあ、グラミー穫れたからいいんですけどね......って、それは自分じゃないですよね.....危ない勘違いするところでした。
ハービー先生、こんなんですんません!!