Pro Tools 10で第二弾ソング: Mission Complete ! [Pro Tools]
Pro Tools 10使って2曲め「Mission Complete」です!
実際には、昨年末ギリで完成させてSound Cloudにはアップしていたのですが、こちらのブログの方遅れてしまいました。
それ程変わった事はしていない、いつものパターンではありますが、今回も創作/制作過程をご紹介いたします。
Clip Gainで調整されるボリュームは「プリ」(フェーダーやプラグインの前段階)なので、サンプル・ループやSEなど、事前にエフェクト処理されて完成されたサウンドをいじるというのが本来的な使い方なのかもしれませんね。
また、Channel Stripも引き続き使っています。
まず最初にプリセットを試して、その後、自分で微調整していくというパターンですが、これがこのミキサーの本来のチャンネル・ストリップ(EQ/ダイナミクス)なんだ.....と思うと、良い意味で覚悟が決まって迷いがなくなった気がします。
今回の特徴は、グルーブ感のあるドラムだと思うのですが、これは実はかなり前の、サンプル・ループ集からのもので、今のもののように小節で綺麗に切れていない状態でCDに収められていたものだった上に、演奏自体が多分、クリックを聴かないで気ままに叩いている感じ(大体114くらい)だったので、それをセッション内に取り込んでから、2または4小節で切り出して、それをPro Toolsのエラスティック・オーディオの機能で、この曲のテンポ(120)に合わせ込むという方法をとっています。
下記の反転してる部分が、その一つですが、右クリックでエラスティック・プロパティーを開き、ソースの長さで「この曲のテンポで2小節にな〜れ」という感じで指定してあげると、きっちり収まるという.....大分前から出来てる機能ではあるのですが、やっぱり便利だなーと改めて感じました。
この曲で今回最も苦労したのは、ギター・ソロの部分です。
最初全く違うベース・パターンを入れていて、それを聴きながら最初のテイクを録り、そのまま数テイク録ったのですが、後からベース・パターンを変更したり、ソロパートの長さを変えたり、サウンドを変更したり、結構、時間がかかってしまいました。
これがその最初のテイクを含んだ1st Demoミックスです。
自分の場合は、ソロのところを、パンチ・インで直すということは、ほとんどやっていなくて、まず元になるテイク(今回は一番最初のテイク)を選び、気になるところは、別のテイクから持って来るというパターンで編集しています。なるべく同じ時間軸上で弾いてる同士で入れ替えようとしてますが、どうしても前後のつながりが合わない場合は、全く違うところから切り貼りしてしまうケースもあります。そうやって完成したギターソロパートが下記です。
勿論、本当は切り貼り等全く無しで行けるのがベストですが、そこはもう日々精進するしかないですね。
上図の下では、このソロのボリュームオートメーション以外に、実行しているプラグイン・エフェクトのオートメーション・グラフも表示しています。実際には、センド・ミュートのオン/オフだったり、エフェクト・プラグインのバイパスをいじってたりするだけなのですが、とりあえず下記が、今回のギターソロで使ったプラグインです。
ギターはElevenです。
実は、1st Demoも最終テイクも、アンプ、プラグインは全く同じ構成です。
違いは、1stデモでは、全てがオンになった状態になっているのに対して、最終テイク時には、前半ではディレイをオフにしてドライな感じにし、後半だけオンするようにしたり、また、WavesのDoublerをソロ最後のキメ的なところにだけ実施するようにしたりサウンドに変化を持たせるようにしている点です。
また、一応、バックの演奏も前半は比較的シンプルにして、後半に音数を多く入れるようにしたりしました。
通常、アドリブなんかの場合は、バンドで「せーの」でやってお互いにインスパイアされて盛り上げて行くのが醍醐味なわけで、このようにソロに合わせて後ろを変えて行くっていうのは、多分、純粋な音楽的な見地から見ると邪道なんだと思いますが、やってる方はそれなりに楽しめます.......
ギターと言えば、イントロと中間部に出て来る、やや妖艶な感じのアルペジオのサウンドは下記のような設定です。
お気づきかと思いますが、アンプにはElevenを使って、前後にWaves GTRのペダル・ボードを使うというのが最近のマイブームです(というか昔に戻っている....)。
ちなみにギター抜きだとどうなるかというと下記のようになっちゃいます。
ファイルは、豪華にも24bit/44.1kHz状態ですので、「我こそは!」という方は、自分のギターでもサックスでも入れて是非アップしてもらえれば.......いないか.....さすがに、それは
という感じで、とりあえず完成したので、例によってPro Toolsから直でSound Cloudにアップです。
また、アップ後、3つをセットにまとめてみました。
何回か紹介しているので、もうおわかりだと思いますが、こうしておくと比較試聴しやすいので、もし宜しければどうぞ.....
最後に大サービス(笑)、編集ウインドウのスクリーンショットです。
ということで、年跨ぎプロジェクトも「完了」です!
皆様、今年も創作活動頑張ってください!