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音楽ビジネスモデルとweb2.0ビジネスの共通点? [音楽マーケティング]

経済評論家の勝間和代さんという方の記事で、「web 2.0は、なぜもうからないのか」です。
鋭い分析だと思いました。勉強になります。

まあ、何となくは想像していたものの、こうやって具体例を出されると、凄くわかりやすいです。

ここでweb2.0ベースのビジネスが儲からない理由とされているものの幾つかって、最近の音楽業界にも当てはまってるかもですね。

特に参入障壁が下がって誰でも参加できるようになったが、その分コンテンツのクオリティーも落ちているうんぬんは、自分もその恩恵を受けて作品作っただけに、とっても耳が痛いお話でした。

個人的には、(自分の事はさておいても)、玉石混交の中から、自然と良いものが残って行くんだと信じたいんですが、音楽の場合は、良いと判断する基準が、例えば映像と比べてもかなり嗜好やトレンドに左右される部分が大きい気がするので、いっそうビジネスとして成り立たせるのが難しくなっているのかもですね。

簡単に言うと、ニーズに迎合しないで、自分の好きな音楽作ってたら、そうは簡単には売れない.......っていうが、アーティストさんとディストリビューターの間にギャップを生んでしまっている部分もあるのだと思います。
でも、音楽だから「特殊」だと、いつまでも言ってられない事情もありますよね。
「芸術としての理想」や「既得権者の利益」を追求したり、守ろうとしている間に、実は「音楽」コンテンツの競合は、音楽以外のものになってきているわけで、この記事のように、高度なビジネス分析を行っているような異なる業界を相手に対抗しなくてはならないんですから.........これは相当シビアな問題ですよね。

とにかく、なんだかんだ行っても、音楽に関してはダウンロード当たり前の時代は目前だし、またむしろ本当は、そうなった方が地球環境の為にも良い(=CDという物理メディアを媒体として使わなければ、資源もエネルギーも消費しない)し、ネットが高速化すれば音質的にも有利なメディアであるのは間違いないので、多くのアーティストやプロデューサー側が、早く安心して、納得して、そちらに移れるように、違法コピーなくす啓蒙をするとか、ライブと連動したビジネス展開にするとか、「形」で渡したい人には何か別のオプションを用意するとか、ダウンロードベースのヒットチャートの価値をCDのそれより高める権威付けを行うとか、とにかく、色々工夫して、早く既得権ビジネスから脱却し、他の娯楽に対抗そして時には共存していかないと、未来もとても厳しいような気がする今日この頃です。

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