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Pro Tools 9 de サウンドメイク2;A Ray of Hope [Pro Tools]

久々に音楽してみました!

A Ray of Hope by makasaka

ギターのアルペジオを中心にした、シンプルな感じです。

通常は、Pro Toolsに向かってから右脳を働かせて曲の骨格作るケースが多いのですが、今回は事前にフレーズや構成も決めてから録音、 Pro Tools上ではアレンジ、ミックス等を行っています。

では、例によってサウンド解説を....

といっても、実は今回はあんまり変わった事はしていません。

ギター以外のバックの音源も全て付属のXpand 2です。

ギターのアルペジオは、最初、手持ちのエレアコをライン録りしたのですが、どうもシックリ来なかったので、いつものヤマハのSG300 のフロントピックアップを使い、ネック寄りをアルペジオし、録音後、WavesのGTRで浮遊感出る感じのプリセットを選んでいます。エフェクトは、ちょっと暖かみを出したい感じだったので、ビンテージ系でまとめてます。ベースがいない(ギターソロの後半部のみシンセベース登場)ので、ギター自体、低音がしっかりした感じになるように気をつけました。まあ、でも普通は、ここはアコギで弾くところなんでしょうね....

Hope_Gt_Arp.jpg

 アルペジオは、6弦、5弦、4弦、3弦、1弦と弾いていくのですが、 6、5を親指、4を人差し指、3を中指と来て、ちょっとペダルトーン気味にサスティーンを切らさないようにしてる1弦開放のEを薬指で弾くか、小指で弾くかで結構迷ってしまいました。結局は小指で弾いてますが、小指だと、普段、そんなに使わない分、力のコントロールが難しいというか、そういう意味で、ちょっと強弱にパラツキが出ちゃったり、リズムがなんとなく揺れてる感じですが、なんかそのコントロールしにくさ加減が、ちょっといいかなと......やってた時は思ってました.....でも時間が立って聴いてみると微妙かなと.....思ったり、思わなかったり.....難しいですね。で、最終的には、やっぱりある程度はツブを揃えた方が聴きやすいなと思って、「薬指で弾き直せよ!」と自分突っ込みしつつもコンプに頼ってしまった次第です。

中間部のギター(左チャンネル)は、下記のような設定.....というかGTRについてるプリセットのまんまです。

Hope_Gt_Vibe.jpg

ギターのハイフレットを普通に弾いてるんですがハーモニクスっぽいというか、ビブラフォンっぽいというか、そんなサウンドになってますね。これも面白いプリセットだなーと思いました。

本当は、このパートをギターソロのパートにする予定だったのですが、ちょっと難しくて諦めました。
右チャンネルは、X-Pand 2でユニゾンしてます。

ここは、それぞれを左右にハードパンし、ディレイ/リバーブといったエフェクトもそれぞれに寄せています。結果的にはモノ音源が二つみたいな状態ですね。

で、ギターソロのパートも、ここもやはりWaves GTRです。
ペダル系エフェクトはプリセットのままで、アンプ部だけ下記のように変更しています。

Hope_Gt_Solo.jpg

この設定だと、トーンが歪み系なのは良いとしても、静かな曲なのにピッキング・ノイズがちょっと目立つかなと感じで、普段よりソフトなピックにして弾いたのですが、それでもやっぱりちょっと目立ちますね。

このギターソロ、その前提でコード設定していなかったので、結構、アドリブするのが難しく、何テイクも取って、でも結局は2-3テイクの中からつないでる感じです。
ソロは、途中、タイム感が微妙なところもある感じもしたのですが、今回は全体に揺れ気味でもいいか.....と思って、そこはまったくいじらずフレーズだけつなぎました。

ソロが終わって、またテーマに戻るのですが、後半のギターのアルペジオに絡むエレピっぽい音のアルペジオはX-Pand 2のアルペジオ機能を使っています。

Hope_Xpand_Arp.jpg

ギターの揺れ気味のアルペジオに、この機械的なシーケンスが絡むという.......ややシュールな展開かもです。
というか、このフレーズがないと、逆にギターのアルペジオの揺れも、そこまで目立たないんですが、やっぱり人間の感覚は、相対的なものに敏感なんでしょうか。その対比が面白いなと感じました。また、最初はアルペジオの揺れが気になって弾き直すか、編集しようかなと思ったんですが、それが不思議な事に何度も聴いてるうちに慣れてくるというか、まあ、これはこれでいいかという自分に甘い状態になっちゃいます。人間って不思議ですよね。

でも、ここは多分、別にプロデューサーがいたら絶対に許さないところでしょうね。

このシーケンスの定位には、WavesのCenterというプラグインを使いました。ギターのアルペジオも、そこそこ広がり感があるので、逆にこのシーケンスを、センターに持って行くパターンも試し、それはそれで面白かったのですが、そこまで主役にする程のフレーズでもないなーと思い止めました。感じとしては、ギターのさらに「外」に持って行くイメージで設定しています(下図の右)。ビジャの横を抜けてくアビダル....みたいな感じでしょうか?

Hope_Center.jpg

上図の左は、後ろで漂っているSoft Pad(Xpand 2です)に実行してるプリセットです。

自分の場合は、最近、どうしてもインイヤーやヘッドフォンで音楽を聴く事(=iPod)が多く、また、ミックス自体もヘッドフォンでやっています。そのせいもあってかミックス時も各音源をハード・パンニングで音を定位させていくより、このステレオ感を調整して各楽器のポジションを決めて行く方法を使いがちです。また、実際、ハードパンで、各楽器の定位を固定してステレオのバランスを取るより、こっちの方がL-Rのバランスを取るのが簡単で、かつ何となくモダンな響きのような感じもします(これは完全に自分の感覚の問題ですが)。

ここまで来ると、良し悪しというより、好みの問題ということになると思いますが、そういう広がり感で各音源の定位を決めて行きたい時に、このプラグインはとても便利です。

そういえばPro Tools 9では、パン・デプスも変えられるようになってるので、うまく活用すれば、この「ステレオ感ミックス」(?)する時のキャパ広がるかもしれませんね(今回は普通の設定のままプラグインだけでステレオ感を調整しています)。

 最後に恒例の編集ウインドウとミックスウインドウです。
「ふざけんなー!」ってくらいシンプルです.....

まず編集ウインドウ

Hope_Edit.jpg

次にミックスウインドウ。
マスターフェーダーには、Waves SSL CompとL2です。
シンプルといいながら、ついついプラグインに頼った音作りになっちゃってますね。

 Hope_Mix Win.jpg

 ということで、やっぱり時節柄、こういうしっとり系の曲になってしまいます。

それでもこうやって音楽を作ろうっていう気分になれただけ幸せだと言えるのでしょうか。

頑張りましょう!


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