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音楽エコロジー [音楽マーケティング]

赤坂サカスに博報堂さんが引っ越して来てから、近くの本屋さんのマーケティングに関する本が尋常じゃないくらい充実中で、結構、立ち読みしてます。今日こそは仕事に役立つ一冊を買うぞーなんて思ったりしてるんですが、どうしても興味のある歴史物や人生の為になる勝間本中心に購入してしまってます。

そんな中、自分としては毛色の変わった部類に入るんですが、この本を買いました。

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))

  • 作者: 武田 邦彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 新書




  • 例え偽善でもエコに協力できてない自分としては、最近のトレンド(?)に乗り切れてないことにとても後ろめたさを感じていただけに、ひとつひとつの検証の内容自体よりも、作者のエコに対するスタンスに、ちょっと肩の荷が下りたというか、気が楽になったというか、読んで良かったなーと思える一冊でした。

確かに、最近の企業のエコ・アピールは、「そこはどうなのかなー?」って思うところにまで及んでる気はします。
例えば、心理音響学の理論を利用して、小さな音量でも低音が充実して聴こえるようになるというアルゴリズムを開発しているソフトウエア会社があって、たまたま自分の知り合いが、そこの営業(?)をしてるんですが、家電メーカーを回って、「これを使えば薄型テレビの音でも迫力を出せますよー!」っていうことをアピールしてると「音が良くなったって売れない。それより環境をアピールした方が売れるんで、音にコストはかけられない。」なんて言われてしまう事もあるそうです。

「それを言ったらテレビそのものが否定されちゃうんじゃないの?」なんて気がしますけど、それで売れるというなら、それをアピールするのが企業としては正解なんでしょうね........

翻って音楽業界で考えてみると、前もどっかで書きましたが、やっぱりCD止めちゃう事が最大のエコになるような気がしますよね。

自分も最近はほとんどダウンロードだし、CD買ってもリッピングして取り込んでしまうから、一回使ったら、後はずーっと棚に眠ったままだし、これ.......ゴミには出した事ないですけど、リサイクルできなさそうというか、環境的には処理に困っちゃいそうな物体なんですよね?きっと。

最近、CDの素材変えてレーザーからの読み出し効率上げて音良くなりました!なんていうCDも売ってたりしますが、それは事実だとしても、入ってるデータ自体は、全く一緒なんだから、リッピングしてPCやiPodで再生したらそんなの全然関係なくなっちゃうわけだし、どう考えても一時しのぎだなーっていう感が........

レコード会社も、どっちにしろジリ貧なら、皆でCD止めて「業界全体で環境に考慮してます!」ってやったら、上の家電メーカーさんの「マーケティング戦略」に従って考えれば、ダウンロード激増!ってなったりするはずですよね、どんなへっぽこな音楽でも........

勿論、工場どうすんだ?とかあるでしょうし、それで多くの人が失業してしまうなら、そんなに簡単には行かないでしょうが......

「環境には優しいが、人には厳しい」では、ちょっと洒落にならないですもんね。

難しい問題です。

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